宇津ノ谷峠の明治トンネル

藤枝から静岡へ向かう国一バイパスから少し入った場所にあるのがこの「明治トンネル」。

江戸時代の丸子宿と岡部宿の間にある中間宿の集落があるのですが、そこから徒歩で少し歩いたところに位置していました。

場所はこちら。

こちらの旅籠集落は綺麗に舗装されてはいるものの、観光客用に駐車場が整備しているわけではないので、ここに行くには国一バイパス沿いの「宇津ノ谷峠 道の駅」に車を停めて、そこから徒歩で行かなければなりません。

10分から15分くらいの道のりで舗装されているのですが、行きは登りになるので結構大変でした。

案内看板を左に曲がると旅籠街の始まりです。

古い民家が見えてきて雰囲気が出てきました。

右側の建屋がおそらく旅籠ですね。今は旅館として営業はしておらず一般の方の民家になっているようでした。

そしてこの道をひたすら山の上に向かって歩いて行きます。

歩くこと10分弱。

登りきったところに数台駐車できるスペースとトイレが設置されているところに行き着きます。

そこからさらに上に続く道があるのですが、その先がどうなっているのかそこからでは確認できません。

周りは人がほとんどいない山の中。

意を決してその先へ穂を進めると。。。

トンネルが見えてきました。

近づいてみます。

ありました。明治トンネルです。

雰囲気ありまくりです。ちょっと怖かったです。

しかしここまできたので意を決して中へ行くことにしました。

このオレンジ色の光とレンガの壁が雰囲気を醸し出してました。

この光、今は電気が引かれていますが、当時はおそらくガス灯でこのようなオレンジ色の光を放っていたんでしょうね。

レンガでトンネルを作るって。気の遠くなるような作業&地震が来たら一発で崩れるんじゃないかと思いました。

こちらが藤枝側です。

こっちの方が雰囲気がより出ていました。

江戸時代の旅籠と明治に作られたトンネルということで、時代は少しスキップしていますが、それぞれ当時の情景に思いを馳せながら歩くことができました。

明治トンネルは入るまでは異様な雰囲気に少しの恐怖を感じましたが、入って歩いてみると不思議とその感情は消え、何かを懐かしむようなノスタルジーを感じながら歩くことができました。

伊予西条アーケード街

先日訪れた伊予西条駅。

人が少ない割にビジネスホテルの数がやたらと多いのが気になり、少しの空き時間にあたりを散策することに。

そこでレトロ日本、DEEP日本の好きな自分にはたまらない場所に出会いました。

それがここ。

伊予西条アーケード商店街。

中に入ってみると、ほぼシャッター街。

というよりも、趣が当時のまま、それぞれのお店の門構えがだいぶ古く、しかもそのまま残っていました。

よくここまで古い状態で残っていたと感心しました。

と同時に、私以外人が誰も通っていなかったので、この風景をじっくりと独り占めできたことが最高でした。

小学生の頃は、私の地元にもこういう靴屋さんがありました。

見たことない建物がしかも当時のまま残っていたので私にとってはたまらないエリアでした。

懐かしい趣の商店がずらずら並んでいました。

看板は時代を感じさせてくれます。

田舎の商店のあるある。キャラクターに自社商品着せるやつ。人っ子一人いないアーケード街でこれ見つけた時はちょっと怖かったです。

家の作りはこうなっていました。とにかく古い。表の看板と裏の家の作りのギャップがまた興味深い。

このお店はやってました。地元の知り合いが2、3人集まってお酒飲んで談笑していました。

この眼科だけ少し周りと作りが違いました。やはり当時からお医者さんは周りとは一線を画していたんでしょうか。

アーケードを進んで行くと新しいマンションが建っていました。この新旧が混在している様子も不思議な雰囲気を出していました。

このアーケード街のシャッターには時々こういった絵が描かれていました。

レコード、テープというところがたまらないですね。

「パーラー」というのが昭和を感じさせます。

伊予市って秋川雅史さんの出身地のようで、街あげて応援している感じがありました。

このアーケード街ですが、通りを挟むと再開発エリアになっていました。

先ほどの町並みとは打って変わって、今風のおしゃれな商店街です。

しかしテナントはやはり厳しいようですね。まあ人が本当に歩いてないですから。

カーブスやおしゃれな入り口のお店があるんですが、人がいない。。。

古いアーケード街と駅前の数多くのビジネスホテル。

これらから、その昔この地域も非常に賑わっていたんだろうということが想像されました。

ここには載せていませんが、少し入った路地にはスナックや小さな居酒屋が点在しており、出張で訪れたビジネスマンや地元の工場で働いていた従業員がこのエリアで遊んでいたんだろうと、思いを馳せることができました。

しかし、時代と共に街から人が消え、商店街が寂しくなり、ついにはシャッター街になるという、地方都市の寂しい現状がここにもありました。

しかし、私個人としては当時のまま残っていたこれらが非常に刺激的で大満足できました。